受講者様から寄せられたご質問に対する回答を掲載しています。
No. | 講義 | 質問内容 | 回答 |
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1 | 03 CLTパネル工法建築物ルート1計算法3 | 【構造設計標準仕様書(ルート1用)について】 CLTパネル工法建築物ルート1計算法-3の講義で説明されていた「参考資料 構造設計標準仕様書(ルート1用)」ですが、資料下部に記載されているURL (https://clta.jp/document/page/7/) に移動しても見つかりませんでした。現在も公開中でしょうか。 |
CLT協会のホームページがリルニューアルされ、現在は下記のURLに移動しております。 https://clta.jp/document/detail/詳細図・特記仕様書/ |
2 | 04 CLT建築物の性能3 | 【耐火の規定から外れる壁について】 スライドP83の原則で「地震と火災は同時に発生しない。従って水平力だけを負担する壁は耐火の規定から外れる。」とあります。 しかし、地震や風などの水平力を負担する壁は「耐力壁」となり、令107条や107条の2等の耐火の規定がかかると考えます。 具体的な考え方を教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。 |
平28国交告示 611号の前文で 「・・・・構造耐力上主要な部分にCLTパネル工法(直交集成板を用いたパネルを水平力及び鉛直力を負担する壁として設ける工法をいう。以下同じ)を用いた 以下省略」 第5 壁等 一 「耐力壁は、壁パネル(次に掲げるものをいう。以下同じ)を使用したものとし、建築物に作用する水平力及び鉛直力に対して安全であるようにつり合いよく配置するとともに・・・・ 以下省略」 と書かれており、耐力壁は鉛直力と水平力をともに負担する壁としています。 従って、水平力のみを負担する壁は耐力壁にはなりません。一方防耐火の基準では、耐力壁と非耐力壁とを機能で分けて規定を構成していますので、水平力のみを負担する壁は防耐火でいう耐力壁の規定からはずれる、と解釈されています。 例えば鉄骨造のブレースが耐火被覆されていない事と同じ意味です。 火災と地震は同時には起きない、と表現したのは、確率的に低い、と解釈してください。 設計者として、水平力のみを負担する壁に耐火性能を持たせる設計をすることを阻むことではないことは当然です。 |
3 | 04 CLT建築物の性能2 | 【蓄熱性能について】 一般木造住宅との温度変化比較がありましたが、グラフに出ている一般住宅の仕様はどの程度のものになるでしょうか? |
蓄熱性能の比較は ・CLTパネル工法:つくば実験棟における実測値 と ・一般木造住宅:自立循環型モデル(温暖地タイプ)(120.08㎡)におけるシミュレーション値 断熱性能はどちらもUA:0.48(5地域におけるHEAT20G1相当) 一般木造住宅の断裂仕様 天井:吹込みグラスウール18K:300㎜ 外壁:高性能グラスウール24K:105㎜ 床 :根太間 高性能グラスウール16K:45㎜ +大引き間:高性能グラスウール16K:100㎜ 開口:樹脂サッシ+Low-E複層(G12以上)日射取得型 ドア:断熱ドア(U=1.9) 添付資料参照 |
4 | 03 CLTパネル工法建築物ルート1計算法2 | 【耐力未考慮のCLTパネルの剛性】 P50に、連層壁なっていない場合、耐力壁にできないとされていますが、偏心率を検討する際など、剛性評価はどのように考えますか。 |
耐力壁にできない壁は引張金物を設置しない等、水平剛性を負担しない仕様とすることになります。 |
5 | 03 CLTパネル工法建築物ルート1計算法2 | 【たれ壁パネルの受け材の取付け仕様】 P50にある垂れ壁パネルの受け材の取付け仕様は、なにか目安などはありますか。※釘で何mm間隔で接合など |
特に目安はありませんが、振動台実験で受け材が離れる現象が見られましたのでビス等で適宜留付ける必要があります。 |
6 | 03 CLTパネル工法建築物ルート1計算法2 | 【金物の仕様】 P52の「要求を満たす金物」は実験などが必要と講師の方がおっしゃっていましたが、実験などで検証できれば、ルート1の場合もクロスマーク金物以外が使用できるということでしょうか。 |
告示には必要性能が示されているだけですので、原則それを満たす性能が確認された金物を用いれば良いです。現在は確認の方法として実験(場合によっては第3者による評価)等が一般的です。 |
7 | 03 CLTパネル工法建築物ルート1計算法2 | 【CLTパネル(耐力壁)へ開口(換気孔など)の計画】 P60,61に床パネルの開口の記載がありますが、耐力壁の場合はどのような考え方になりますか。 |
耐力壁(水平力を負担する壁)には開口をあけることはできません。支持壁等(水平力を負担しない壁)の場合24cm角以下であれば床パネルの基準に準拠することができます。 |